2018.12.14
PayPayの“100億円キャンペーン”は成功だったのか?(ITmedia Mobile) – Yahoo!ニュース
祭はあっさりと終わった。 コード決済サービス「PayPay」の、史上最大級ともいえる10 – Yahoo!ニュース(ITmedia Mobile)
情報源: PayPayの“100億円キャンペーン”は成功だったのか?(ITmedia Mobile) – Yahoo!ニュース
ああ。乗り遅れた。w
そんなの、失敗に決まってる。
もちろん、会社としては大成功!っていうしかない。
簡単に言うと、読みが外れた。甘かった。ということだろう。
もし、本当に成功だったら、、予想できていたなら、最初から3月までとは言わないはず。マーケティング的にも、期間が短いほうが刺さりやすいのだから。年内に限り!!とか言ったほうが良い。でも、それではだめなのだ。ちょっと考えてみよう。
今回のマーケティング施策、理想的にはどういう形が良かったのかを考えればわかりやすい。
Paypayが目指すのは決済手段として定着すること。ブレイクダウンすると、ざっくり、3点考えられる。
1.アプリをインストールしてもらって一度使ってもらう
2.何度も使ってもらうことで決済手段として慣れてもらう
3.対応する店を増やす
1.3.は、まあ成功といえるだろう。問題は2.である。これは、継続することに意味がある。一度だけインストールして、25万円のマック買って、ポイントで5万円の家電買って終わり。アンインストール。では困る。日々の決済手段として欲しい。そのためには10日では短すぎる。やはり数ヶ月は欲しいところだ。そのためのインセンティブが20%のキャッシュバックなのだ。
そして、1.3.についても継続しないとあまり意味がないかもしれない。それは、マーケティングの教科書によく書いてあるように、浸透するには時間がかかるため、短い時間ではアーリーアダプターにしか届かないかもしれない。アーリーアダプターは熱しやすく冷めやすいような、すぐに乗り換える層とも言えるからだ。祭りが終われば他に乗り換える。アーリーアダプターだけではなく、もう少し深くいきたいところだ。
3.については、例えば個人店舗を考えれば、今日決めて明日導入。とは難しい。やはり週末に考えて、登録して、使ってみて、導入しようかな。くらいだろう。となると、やはり数ヶ月は欲しい。
なぜ失敗したのか。
まあ、売上データを見れば一目瞭然だと思うが、おそらく大物に偏っているのではないだろうか。特にアップル製品などの値段が崩れないもの。
アップル製品を転売するだけで20%の利益。アカウント1つあたり5万円。20個用意すれば100万。
もっと言えば、転売すらする必要がない。各店舗の人が、使ったことにするだけで20%の利益。25万円の商品が売れたことにするだけで5万円もらえる。
一人あたりのポイントバックの分布を見てみたいところだが、4万円以上のところに固まっているなら大失敗。100億円で1人5万円だと、のべ20万人。これ、複数アカウントを考えると、本当は10万人とか、もっと少ないかもしれない。顧客獲得単価はものすごい事になってそうだが。。。
それでも、認知度はものすごく上がった。まさに花火を打ち上げた。
ここで打ち切ると継続性の問題が残る。まあ、続けてやるとすれば上限5万じゃなく、上限1万か、5千かな。10%にしても良いが、インパクトが薄いか。
今後を考えると非常に大きな問題が残っている。
それは、この間までなら20%バックがあったのに、なくなったら損した気分がするから使わない。という問題。また、乗り遅れて損した気分がするから使わない。
やはり数ヶ月は欲しかったところだ。
うまくいくにしろ、失敗にしろ、今後のマーケティングケースとしてはおもしろいケースになるだろう。