2017.09.01
カンブリア宮殿でツインバードを取り上げていた。
顧客の声を聞いて商品開発。手頃な値段で発売。
良いと思います。
顧客の声が、そのまま商品企画になる。
非常に良い方法で、顧客が声にするくらいだからかなり多くの人が同じことを考えている可能性が高い。
市場調査とか必要ないし、と言うか、市場調査自体が企画会議になっているとも言える。
さて、この方法の問題点は何か。
この方法での問題は、顧客が想像していない製品は出せない。
世の中を変えるような製品を出すことはできない。
逆の話としては、ソニーのマーケティングはマーケティングをしないことです。
と言ったという話。ソニーは市場調査はせず、市場が考えていないものを出す。ということだ。
市場調査をすれば、本当に新しいものは出てこない。
とは言え、独りよがりで売れないものを作るよりはよっぽど良い。
ツインバードをコンサルするとすれば、、、
まずは、こだわりの高級品。
これは別ブランドにするべき。すぐに。本来なら、出す前に別ブランドを立ち上げるべきだった。
トヨタのレクサスと同じ。トヨタは大衆車のイメージが有るから、高級車は同じブランドでは駄目。
ツインバードも同じ。別ブランドにするべき。高級感が有る、別ブランドに。
スワローズのスポンサーになるくらい燕好きだから、
「燕匠」
とか。まあ、こんな思いつきじゃなくて、ちゃんと考える必要あるけど。
テレビで見た、売れなかったって言う、小さな釜でご飯たくやつ、今なら売れると思う。
卓上だったら安定感重要だから、かまどの形にして、
加熱方式をIHにして、内釜はアルミだとNGだけど。ステンレスか、思い切って鋳造で作ると、行けると思う。
卓上で炊きたてご飯。ぐつぐつしてるのを見てるだけでも楽しそう。
これの商品化。
ただ、高級品を見ると、市場調査から出てこないような商品を作る力、企画力、もしくはデザイン力は、もう一歩なようだ。
デザインや企画は難しい。デザイナーやクリエイター個人の力が非常に大きいし、それを評価出来る目、目利きが更に重要。
ソニーが長年やろうとしているが、それでも難しい。スマッシュヒットはそうそう出るものではない。
飛び抜けた企画力、デザイン力が必要。
もし、高級品に注力するならば、組織も別にする。別会社の方が良い。
それでも、あまりうまく行く気がしないのは、
気の利いた3000円の扇風機と、5万円の扇風機では、全く違う方法で生み出す必要がある。
ダイソンの羽がない扇風機のような、圧倒的な差が必要。
これまでと同じやり方ではできない。それが分かっているなら可能性があるかもしれないが、、
同じ組織でやろうとしている時点でうまくいく気がしないのだ。
アップルのスティーブ・ジョブズのような天才を見つけてくるか、玉石混交の企画から玉を見つけるか。
いずれにせよ、目利きが必要。合議制では駄目。
もしくは、3MやGoogleのように仕組みとして新しいものを生み出せる仕組みを作るか、、、だが、
そもそも、目利き、企画ができないから消費者の声を吸い上げる方法を生み出したのであって、
また勝手な企画をやると同じように失敗する可能性が高い。
わざわざ高級品に行く必要はないと思う。
どうしてもやりたいというなら、全く新しい組織と仕組みが必要。