2017.06.15

ちょうど、コンビニ系の記事があったのでこちらも。「コンビニ王セブンの独走を他社が止められないこれだけの理由」


セブン-イレブンはコンビニ業界での売上高シェア50%を目指す方針を打ち出した。17年2月期のセブンの業界シェアは42.7%。今後、約7ポイント高めて過半獲得を狙う。好調セブンに本当に死角はないのだろうか。

情報源: コンビニ王セブンの独走を他社が止められないこれだけの理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

まず、記事について。「これだけの理由」と言うくらいだから、結構大きめのものがあるのかと思ったら、、、簡単に言うと、

・セブンは女性、シニア層を取り込み始めている。だから、セブンは更に伸びる
・サークルKからファミマに変えるだけでも変化が大変だから、セブン追撃は無理。
・社長が変わると変化できない。

ということだった。
これだけの理由と言うより、たったこれだけしか無いに近い。

3点すべて、必要条件にも十分条件にもなっていないのではないか。
と言うより、そうかもしれないよ。くらいな感じ。

・シニア層を取り込むことは諸刃の剣になりうる
マーケティングでターゲットを絞ることは重要であるが、ターゲットを絞るということは他を捨てるということである。
シニアを取り込むことによって若い人を逃す可能性が有る。これはやり方次第であるが、ターゲットを広げすぎて失敗することはよくありすぎてなんとも。。
大学生に売れていたブランドが高校生に売れだした結果、大学生が見向きもしなくなった。とか。

やり方次第、、であるが、両方取り込むのは、結構難しい。
本当は、地域によって柔軟にやる方が最適化できるはず。とは言え、柔軟性をもたせすぎるとブランド価値が下がる可能性があるので、やり方次第。である。ファミマからすれば、うまくやれば、つけいるすきになりうるところである。

・以前、香川ではサークルKがセブンに変わった。
一時ニュースになったので知っている人もいると思うが、香川でサークルKをフランチャイズしていた会社が、セブン進出のときに、まるごとセブンになった。変化についていけず販売が落ち込んだっていう話はないと思うので、変わることは大変では有るだろうけども、だから変化、改革できないということは無いのではないか。これもやり方次第。である。

・社長が変わると変化できないというのは、もう、なんとも。
まさに、やり方次第。社長が変わっても、コアコンピタンスを仕組み化できていたりするとあまり変わらないかもしれないし、やっぱり社長が変わると新しい戦略や戦術などが浸透することができないためうまくいかないかもしれない。ただ、マーケティング的にいうと正解の答えはそんなに多くないのだから、力のあるマーケターがいてそれを活かす仕組みがあれば、社長が変わってもいけるのではないかと思う。まあ、前の記事の通り、ファミマは駄目だろうけど。

というわけで、セブンの独走を阻むことは、うまくやればできる。かもしれない。
今のように、マーケティングの正解をセブンがやって、ほかが間違ったことをやってると差は開く一方なんだけども。




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