2012.01.11

2012.01.11

アイコトバというクーポンサイトについて。(ワールドビジネスサテライトより)


去年の書きかけを追記して放出。。

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先日のワールドビジネスサテライトで、アイコトバというクーポンサイトができたという話だった。
このサイトを、新規ビジネス企画という視点で見てみるとする。

結論からいうと、おそらくうまくは行かないのではないか。

このサイトの独自なところは、クーポン発行している店がお金を払わなくてもいいというところ。
そのかわり、クーポンを取得するために、「アイコトバ」を入力する必要があり、そのアイコトバが広告になっているわけである。
その「アイコトバ」広告による収入でやっていくというビジネスモデルである。

さっと聞いて、意味がわからなかった。w
クーポン主と広告主が別っていうことだ。クーポンによる受益者と広告による受益者が別で、、、、クーポンの方は無料。広告の方は有料。
っていう話なのだが、、、、

え?どういうこと?っていう感じだった。
要するに、クーポン発行する人は地元の飲食店の人(無料)で、広告を出すのはコカコーラなどの大企業(有料)を想定している感じだ。

問題点は、ビジネスモデル自体にある。

現在、主流になっている、というか乱立しているクーポンサイトというのは、グルーポン、ポンパレに代表されるサイトである。
過去には、ホットペッパー、ぐるなびに代表されるフリーペーパー、Webを媒体としたクーポン?サイトがあった。
#ホットペッパーって、Foomooになったと思ったら、またホットペッパーに戻ったのか。まあ、このあたりはブランディングの面白いっていうか見事な失敗例になるのだろうけども。

ホットペッパー、ぐるなびなどのサイトはクーポンを出すお店が広告料として、紙面の広さに応じた料金を払っている。
グルーポンなどは、クーポンの代金の3-5割を広告料金としてお店が払っている。

どちらも、受益者とお金を出す人が同じ。
これ、当たり前だけども、、、

ホットペッパーなどは、先に定額の広告料金を払うから、クーポンが10円引き。なんてことはない。そんなのでは広告料金が無駄になってしまう。
だから、無駄にならない程度で広告効果があるようなところ、頑張ってクーポンを出す。
グルーポンはもともと半額以下ってうたっているため、半額程度のクーポンしか存在しない。結構お得なクーポンが出る。
#本当はそれでもペイするような健康食品や化粧品などが増えているのは目に見えているが。。。

一番の問題は、クーポンを出すのが無料だという売り自体が問題となって、クーポンを出す側に、いいクーポンをだそうというインセンティブが働かない。ことである。
これは死活問題で、いいクーポンがないと広告媒体としての魅力がないので広告主が集まらない。
会社は会社で、広告主を見つけることが収入になるから、クーポン主より広告主に営業に行くことになる。と、クーポンの質が下がって、、、(以下略
という悪循環になると考えられる。

クーポンを出すのが無料だから、そのぶん安くしたクーポンが出せる。というふれこみだけども、そうはならないだろう。。

では、どうするべきだろうか。
あとは有料。w

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